こちらの記事では、Amazonの「難易度別リーディングガイド」を元に、Lexile指数100L台と200L台の本の中で、人気がある本やお勧めの本をご紹介していきたいと思います。
Lexile指数とは、「読み手の英語読解力」と「本の難易度」を指数化したもので世界的に使用されており、日本のAmazonもその指数を元に「難易度別リーディングガイド」というページを提供しています。
Amazonの「難易度別リーディングガイド」、及び、Lexile指数の詳しいご説明は、こちらの記事をご参照ください。
Lexile指数100台で人気がある本
Lexile指数100L台で人気がある絵本、定番の絵本です。
Lexile指数が同じでも、読んでみると難易度に差を感じるものもありますが、ここではAmazonの「難易度別リーディングガイド」で扱われているLexile指数を元にご紹介したいと思います。
「Big bear Small bear」 100L
ネイティブの読書レベルでは未就園から幼稚園レベルに当たり、日本でも多読の入門にも使われる絵本です。
Bigとsmall、littleとmuch、heavyとlightなど、形容詞の対義語がたくさんでてきますす。
絵が分かりやすいので、最初は単語の意味が分からなくても、自然と理解することができます。
Lexile指数100Lの絵本で、英単語の読み勉強を始めたばかりの入門として読むのにお勧めです。
全ページを通して読んでも2~3分で終わるので、大人から見ると物足りなく感じてしまいがちですが、まずは英語の本を一冊読み切るという体験を通じて、お子様の多読の一歩をサポートしていただければと思います。
「Watch your step, Mr. Rabbit !!」 190L
アメリカの人気児童文学作家、Richard Scarry(リチャード・スキャリー) 著の絵本です。
日本ではあまり有名ではない印象の作家ですが、アメリカの子供たちなら誰もが彼の絵本を読んだことがあると言われるほど、人気がある作家です。
彼の絵本は挿絵がとても素敵です。
柔らかいタッチで精巧な挿絵は、大人が見ていても飽きません。
この「Watch your step, Mr. Rabbit !!」は新聞を読むのに夢中になったウサギが工事中のセメントに踏み込んでしまい、抜け出せなくなってしまったお話です。
周りの人たちが色々な方法でウサギを助けようとする姿がユーモラスに描かれていて、あり得ないようなシーンも出てくるので、英語の授業で使うと、子供たちは大笑いしながら楽しんでいます。
面白くて何度も読みたくなる、絵本に出てくるフレーズは、やはり子供たちによく定着します。
この絵本では「Watch your step !! (足元に気を付けて!!)」が繰り返し出てくるので、自然に意味を理解して使い方を覚えています。
実は、私の英語教室で、このお話を劇にしてミニ発表会をしたことがあります。
演技をする子供たちも楽しんでいましたし、保護者の方々も喜んでくださっていた姿が思い出されます。
Lexile指数200L台で人気がある本
Lexile指数200L台も後半となると、英語があまり得意ではない大人では読むのに苦労するような本になります。
文章も長くなるので、子供と一緒に大人も十分楽しみ、勉強できるレベルと言ってよいと思います。
私の個人的な感覚ですと、Lexile指数200L後半の本をほぼ問題なく読むためには、英検3級(中学校卒業程度)ほどの英語力が必要と感じます。
200L台は初級から始まり中級に向けてのレベルになりますが、その中から子供向けにおすすめの本をご紹介いたします。
「Harry takes a bath」 210L
アメリカの絵本作家、Harriet Ziefert 著の「Harry takes a bath」。
カバのHarry(ハリー)がお風呂に入るストーリーが、親しみやすいシンプルな絵でつづられています。
お風呂に入る準備をして、お風呂で遊び、最後はお風呂掃除をする。
毎日の生活で使えるフレーズがたくさん入っているので、お子様と一緒にお風呂に入った時に絵本を真似して遊びながら復習するのも楽しいと思います。
「生きた英語」を身につけるためにも、日常生活で使えるフレーズが出てくる絵本を取り入れることはとても有効です。
絵本からインプットしたフレーズは、ぜひ日頃の生活でアウトプットしてみてください。
フレーズ内の単語を1つ変えるだけでも、どんどん英語の幅が広がっていきます。
「The Bunny surprise (Toy Story)」 260L
大人も子供も大好きなディズニーのトイストーリーのお話です。
お馴染みのディズニーの絵と、ハッキリと読みやすく書かれた英文で、安心感が持てる絵本です。
Lexile指数は260Lですが、単語や文法を見てみると「入門レベル」ではなく「初級レベル」と感じられます。
Amazonの「難易度別リーディングガイド」では、日本でも人気のあるディズニーのお話も、簡単な英文で書かれた絵本としてたくさん取り扱われています。
私は自分の英語教室で、ちょっと英語の勉強疲れが見えるお子様の気分転換として、このディズニーシリーズの絵本をよく利用しています。
特に女の子の場合、ディズニープリンセスの絵本は効果絶大です。
絵を見るだけでも楽しみますが、自分の好きなお話だと一生懸命英語を読もうとする姿が見られます。
男の子向けには、トイストーリーやカーズの絵本がおすすめです。
正直、女の子ほど効果があるわけではありませんが、中には強く興味を持つお子様もいらっしゃいます。
映画を見てストーリーを知った上で、英語で絵本を読むなど、いろいろな楽しみ方を見つけていただければと思います。
まとめ
Lexile指数100L台と200L台の絵本の中で、おすすめの絵本をご紹介いたしました。
Amazonの「難易度別リーディングガイド」を使用すると、Lexile指数ごとに本を表示することができ、さらにその中で評価が高い本を絞り込むことができます。
評価が高い本は人気があり、定番の物が多いので、本選びに迷った場合には、そのような本から選んでみると良いでしょう。
英語を習っている子供たちは、自分で一冊の本を読みきることができると、自信をつけます。
さらに、興味があるジャンルの物は自ら好んで何度も読み、自然に英単語やフレーズを覚えていきます。
英文読書は英語の世界を広げていく、とても有効な方法です。
無理をせず、興味があるものから始めて、それぞれのお子様のペースでたくさんの英語に触れて楽しんでいただけたらと思います。