最近は留学に行く人が増えました。
高校で留学に行くという人もいれば、大学で留学に行くという人もいるのではないでしょうか。
しかし、中にはせっかく留学が決まっても、1人で海外に行って学校生活が送れるのか、心配で心配で仕方がないという人もいるのではないでしょうか。
親としては、出来る限り有意義な助言をしてあげたいですよね。
この記事では、高校生の子供が留学をする時、留学先で英語力を伸ばすために覚えておいたらお得な情報をお伝えします。
RとLは発音が違う!間違えたらとんでもないことに!?
日本にいるとあまり意識することがありませんが、英語にはRとLの発音があります。
日本でローマ字を書くとき、ラ行はRで表します。
しかし、日本語の発音に英語のRの音は存在せず、ラ行はLの発音になるのです。
一方で、英語においてRとLは発音が大きく異なります。
日本国内ではRとLがうまく発音できなかったとしても心配いりませんが、海外に行くとこれらの発音が違うだけで単語が全く変わってしまうことがありますので、注意が必要です。
例えば、海外に行くと日本食が恋しくなるという人もいるのではないでしょうか。
ホストファミリーのために日本食を作りたいから、日本のお米をもっていくという人もいるかもしれませんね。
空港の入国審査で、食料を持っているかどうか聞かれたとしましょう。
その時には”I have rice”と言わなければなりません。
しかし、もしも発音を間違ってしまうと”I have lice”となってしまい、これでは「私はシラミを持っています」という意味になってしまうのです。
笑ってしまうような間違いですが、このような言い間違いをする人は実は珍しくありません。
もちろん外国人が英語を話しているわけですからそれなりに理解してもらえることが多いですが、話している相手の表情が曇ったら、自分の発音を見直す必要があります。
留学先ではどの授業を選択するかがカギ!興味のある授業を選ぶのがコツ
国にもよりますが、海外の高校は日本のように同じ教室で1日中過ごすのではなく、授業ごとに教室を移動する、というケースが一般的です。
そのため、高校で留学をすると毎時間違うクラスメイトと一緒に授業を受ける、ということを経験できるでしょう。
ただし、毎回異なるクラスメイトと授業を受けることになるので、日本よりもクラスで友達が作りにくいかもしれないと不安に思う人もいるのではないでしょうか。
だからこそ、どの授業を選ぶか決めるときには好きな授業を選択するように心がけましょう。
留学を斡旋している事務所によっては、「この授業は選択しなければいけない」と言われる授業もあるかもしれません。
例えば、アメリカの高校に入学する場合はアメリカの歴史やアメリカの文学の授業を選択しなければいけないことも多々あります。
しかし、留学先で単位を取得するわけではないならば、必要最低限以外は好きな授業を選ぶことができます。
留学斡旋業者からは、「体育の授業は友達ができやすいのでおすすめです」と言われるかもしれません。
しかし、もしも子供が体育好きならば良いですが、体育が苦手である、スポーツは好きではない、ということであれば体育の授業を選択しても楽しむことができないかもしれません。
しかも、海外のスポーツは日本のそれとは若干ルールが異なることもあり、英語がわからなければルール自体が理解できないということにもなりかねないのです。
スポーツが好きでは無いならば、日本の体育では滅多にやることのないホッケーなどのスポーツも、なかなか楽しめないことでしょう。
体育が苦手であまり活躍できない場合、もしかしたらそれが理由で友達ができにくくなる可能性もあります。
そうならないためには、できる限り子供が好きだったり、得意な分野の授業を選択することを勧めると良いでしょう。
音楽や美術、外国語などの授業では良くペアワークやグループワークなどがあります。
そういったペアワーク等をきっかけに友達ができることもありますので、無理に苦手分野の授業を「友達作りのため」に選択する必要はないかと思われます。
担当の教師に自分が留学生だと事前に伝えておくメリット
日本であれば、高校に留学生が来ると、誰もが「あの人が留学生だ」と気づくのではないでしょうか。
日本は極めて民族単一国家に近い国ですから、日本人と違った見た目の人が来れば、外国人であるという事はよくわかります。
また、学校側も留学生をしっかりと把握しており、留学生が学校生活に馴染めるように様々な配慮をしてくれます。
しかし多民族国家の国では、日本人が留学をしても目立たないため、その日本人が留学生であるという事に生徒はなかなか気づかないことも多いです。生徒が気づかないどころか、教師でさえ誰が留学生であるということを把握していない可能性が高いです。
そのため、学校が始まったら最初に、授業の担当の先生に自分が留学生であるということを伝えておきましょう。
それにより、1回の説明ではわからないかもしれない、何度も質問をするかもしれない、ということを教師に予感させることができます。
また、教師によっては「留学生ならば、授業で頑張ってさえいればAをあげる」と言ってくれる場合もあります。
もちろん、現地の学生と同じように努力をする事は大切ですが、自分の第一言語が英語ではなく、英語は勉強中である、ということを教師に知らせておくことに損はありません。
一言事前にその旨を伝えておくことで、その後の学校生活でスムーズに授業を受けることが可能になるので、留学生である旨はしっかりと伝えておくように子供にアドバイスしておきましょう。
留学先の高校では友達とダンスパーティーを楽しもう!
国にもよりますが、海外の高校ではダンスパーティーが開催されることも珍しくありません。
例えばアメリカの場合、州によって若干時期は違いますが、カリフォルニアでは新学期が始まった直後、9月末に卒業生を迎えてホームカミングのダンスパーティーがあります。
また、春になるとジュニアとシニアの学生やそのパートナーだけが参加できるプロムというダンスパーティーがあります。
これらのダンスパーティーはパートナーと参加することもできますし、友達と参加することも可能です。
特にホームカミングは新学期が始まってすぐのものですから、友達ができていないと、なかなか参加しづらいかもしれません。
ダンスパーティーは日本ではなかなか経験できない貴重な体験です。ホームカミングのダンスパーティーに参加するためにも、留学先についたら、できるだけ早く友達を作れるようにしたいものです。
踊り慣れていない日本人は、ダンスパーティーやプロムに強い好奇心と興味を持ちながらも、いざとなると怖じ気づいてしまう高校生も多いのです。
しかし、留学をしているからこそできる経験ですので、ダンスパーティーには積極的に参加することを勧めましょう。
プロムやダンスパーティーに行くときの注意点!
プロムやホームカミングのダンスパーティーに参加するには、それなりにお金がかかります。
例えば、カップルであれば男性が女性の入場料を払う、写真撮影代を払う、という習慣があります。
女性は、ドレスを用意しなければいけませんし、男性もタキシードを用意しなければいけません。
衣装の他にも、コサージュやブートニアも用意しなければならなくなります。
ダンスパーティーの前には男性が女性をレストランにエスコートし、食事をするということもあります。
そのため数百ドルかかる場合もありますが、もしも子供がダンスパーティーに行きたいというのであれば、親として出来る限り援助してあげたいものです。
さらに、人によっては友達とリムジンをレンタルするなど、非常にお金をかけた一大イベントになる場合もあります。
親として限度を決めておくためにも、プロムやホームカミングのダンスパーティーの参加や予算については、留学前に子供と良く話し合っておくのが良いでしょう。
まとめ
ただ留学に行っただけでは英語力を伸ばすことができません。
日本国内では経験できないことを留学中に経験してこそ、英語力を伸ばすことが可能なのです。
留学先の学校では、出来るだけ子供が興味ある、好きな授業を選択させてあげて、早めに友達を作れるように、応援してあげましょう。
子供は現地の高校生と同等に扱われたいと思う人もいるかもしれませんが、「留学生」の特権はいろいろと役に立つので先生や学校にはその旨をアピールしておくのが得策です。
1年間留学する場合には、到着直後にホームカミングのダンスパーティーがあったり、卒業時にはプロムがあったりします。
いつダンスパーティーがあるか、どのような催しがあるか、ということは留学生ではなかなかわからない情報ですが、留学に行った本人が教師や友達に積極的に話しかけ、情報を得る必要があります。
きっと良い思い出になるので可能な限り参加させてあげると良いでしょう。日本ではなかなか学べないことを学びながら、英語を上達させて欲しいですね。