ディズニーの英語システムをご存知でしょうか。
0歳から子供に英語を日本語を介さずに英語だけで学ばせる英語の通信教育教材です。
名前の通りディズニーのキャラクターや映像も使用されており小さな子だけでなくディズニーファンの親御さんからも人気があるようです。
ちなみに、ライバル商品はベネッセのワールドワイドキッズという商品になります。
この記事ではディズニーの英語システムについてメリットとデメリットを紹介していきます。
主要な教材は「プレイ・アロング」と「シング・アロング」のセット
「プレイ・アロング・セット」は初めて英語に触れる0歳〜2歳くらいの幼児向けの教材です。
主にCDとDVDや、おもちゃを使って体を動かしながら遊ぶように学習することができ、飽きずに楽しみながら続けられる工夫がされています。
「シング・アロング・セット」は「プレイ・アロング」より少しだけレベルアップした教材で、130曲を超える歌を通して学習する教材です。
歌だけでなく、DVDの映像もあり、よくある聞き流すだけの教材ではなく、映像を通して音声を意味と紐付けながら学ぶことができます。
そのほかにも、CDやDVDに出てきた表現を録音・再生したりする機械や、リーディングとボキャブラリーの力をつける書籍教材など様々な教材が用意されています。
また、各地でディズニーの英語システムの利用者同士の交流イベントなどを開催しており、家庭内で完結しない教材でもあります。
ディズニーの英語システムを使うことのメリット
幼児期は何も言語を話すことができないように見えて、周りの音声とその意味を結び付けようと必死にインプットしている時期でもあります。
CDの音声を聞き流すだけではその意味を理解できないのであまり意味がない一方で、この教材では”Hello”のような簡単な英語表現でも映像と一緒に音声を聞くことができるよう作り込まれており、音声と意味を結びつけることができるようになるでしょう。
つまり、”ball”という単語をCDのネイティブ発音で何度聞かせても子供が実際にボールをみて”ball”と口に出すことはないですが、ボールを見ながらキャラクターが”ball”と言っている映像を見ながら学習すればそれができるようになるかもしれないということです。
そして、そうならなければ言語教育としては意味がありません。
おもちゃなどを使いながら学習する仕組みも、音声と意味を結びつけるサポートをしていて良いと思います。
また、そのほかのメリットとしてイベントがあげられます。
各地で各種イベントが開催されており、家庭学習でインプットした英語をそのイベントでアウトプットすることができます。
せっかく英語をインプットしても、日本に住んでいるとなかなかそれを使う場面に出会うことがありません。
そう言った意味でアウトプットの場を用意してくれているのは親切です。
ほかの子が英語で話しているのを見てモチベーションにもなります。
ディズニーの英語システムを使うことのデメリット
まず一番大きな問題になりそうなことはその価格が非常に高額ということです。
「シング・アロング・セット」は約15万円とホームページでは紹介されていますが、それだけではなく色々な教材を使おうとするとその都度お金がかかってきます。
ホームページには出ていませんが、全てのサービスを使えるフルパッケージで購入すると約90万円すると言われています。
また、ワールド・ファミリー・クラブという会員になるための入会金や月会費も追加でかかってきますし、イベントに参加するたびにその参加費もかかってきます。
色々なことができる教材とはいえ、類似の通信教育教材と比べても飛び抜けて高額です。
別のデメリットとして挙げられるのは、保護者の手厚いサポートが必要不可欠ということです。
そもそも幼児への英語教育をする時点で保護者のサポートは必要なのですが、この教材はどれだけ英語を聞かせることができるかにかかっています。
また、赤ちゃんは親が興味を持ってなさそうなものには自分もなかなか興味を持たないものですので、親も楽しみながら一緒に学ぶ姿勢が必要です。
忙しくて自分で教えてあげられないから教材に頼ろうというご家庭にはそもそも向いていないかもしれません。
日本の赤ちゃんが日本語を話し始めるのにかかる時間を考えたら、どれだけこの教材の音声と映像を聞かせ続けることが重要か分かると思います。
それと筆者の個人的な意見ですが、幼児期から親の肉声よりもCDの音声を聞いてまで外国語を習得する必要があるのかと考えられる方もいるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ディズニーの英語システムについてメリットとデメリットを紹介してきました。
高額な商品にはなりますが、使いこなせれば有意義な教材だと思います。
時間的にも余裕があって、子供さんに乳児期、幼児期からシステマティックに英語教育をしてあげたいと思っている方は、検討してみる価値があるでしょう。