子供が大きくなってくると「なんで?」「どうして?」と親を質問攻めにするようになってきます。
2020年からは小学3年生から英語が教科になりましたので、英語の宿題や日々の生活の中でも子供が親に英語の質問をする機会が増えてきています。
ディズニー英語システム(DWE)やワールドワイドキッズに代表されるような通信教育や、オンライン英語スクールを活用し、幼児期の頃から英語教育に力を入れているご家庭では、もっと早い年齢から「英語の質問」を子供がしだします。
そんなご家庭で増えてきている悩みが、「子供に英語の質問に、とっさにキチンと答えることができなくて困る」です。
そんな時には、どう対応すれば良いでしょうか?
この記事では、「子供からの英語の質問にとっさに答えることができない場合、どのように回答すればよいのか」についてご紹介します。
まずは自ら疑問を持てたことを褒めてあげる
親が英語が得意でない場合、子供から英語の質問されると正しい答えを教えてあげることができなくて困ってしまうかもしれません。
そんなときには、まずは「疑問を持ったことそれ自体」を褒めてあげましょう。
「そんなところに気がつくなんてすごいね。」
などと言ってあげれば、子供は「分からないことがあってもいいんだ。」と思って、どんどん疑問を感じてくれるようになります。
これからの社会では、どれだけの知識を有するかということよりも、自ら疑問や課題を見つける能力がより一層重要になってきます。
「自分で調べてごらん。」や「パパに聞いてみて。」などと突き放さずに、まずは疑問を持つことに積極的になってもらえるようにしましょう。
正解にたどり着くまで一緒に調べてあげる
正解がある時も無い時も、とにかく一緒に調べる
子供の質問に対してとっさに回答できない場合は、誤魔化すのではなく、一緒に調べてあげましょう。
子供は親がどんな気持ちか敏感に感じ取りますので、くれぐれも面倒くさがったりするような態度や言葉は禁物です。
親が子供の質問の答えが分からない場合は、一緒に調べてあげれば良いのです。
英語の学習に限りませんが、特に小さい子供は親と一緒に何かタスクをすることが大好きです。
親が興味を持つことや、やっていることは一緒になってやってみたいといつも思っています。
分からない時は「一緒に調べてみようか。」「一緒に考えてみようか。」と言ってみてください。
「なんで分からないの?」と言ってくるかもしれませんが、「お母さんも知りたいな。」という気持ちを伝えるようにすれば、自ずと子供も正解を自分たちで見つけるぞという気になります。
正解が無い質問の場合もあります。
例えば、「”big”はなんで”big”っていうの?」というような誰も分からないような疑問や、「なんで英語と日本語があるの?(どちらかで良いのに)」というような、厳密には正解はあっても理解できないと思われるような質問が飛びだうこともあるかもしれません。
そんな時も、まずは一緒に考えてみてあげるのが重要です。
一緒に悩み、考えて、結果的に「子供なりの正解」にたどり着けばそれで良いです。
感じた疑問に対して自分なりに考えてみたという過程こそが重要です。
自分で考える力を育むために、正解を知っててもすぐには教えない
アルファベットや小学校で習う初歩英語であれば、英語が苦手な親でもすぐに答えられる質問もあるでしょう。
その場合でも、すぐに答えを教えてあげない方が良いこともあります。
「親に聞けばすぐになんでも教えてくれる」と子供が思い始めると、子供の自分で考える力が育ちません。
自分で考える力は、課題発見の力と同様にこれからの時代に非常に重要な能力となってきますので、子供が疑問を持った時はこの力を発掘するチャンスです。
すぐに答えを教えないようにしましょう。
また、すぐに答えを教えていると、親の知識を自分の知識と勘違いしたり、すぐに解決できない問題に出会った時に踏ん張れなかったりするような問題も考えられます。
いずれにせよ、疑問や課題解決の手段として「親に聞く」以外の選択肢を持たない子供にならないように気をつけましょう。
子供の「考える力」の育成に大切な習慣とは
現代の私たちは、知りたいことはスマホで検索すればいつでもどこでも一瞬で調べられます。
しかしそうやって得た情報は相互関連性のない細切れの情報ですので、すぐに忘れてしまい、なかなか身につきません。
そのため、子供が小さいうちすぐにスマホで答えを教えることをせず、感じた疑問を子供自信が自分で考え、仮説を立てたりするプロセスを踏む経験をたくさんさせてあげましょう。
それが将来的にたくさんの情報を関連付けて正解を導く力となり、細切れの情報に意味を持たせることができる力になります。
そのためには、子供が質問してきた時もチャンスですが、タイミングをみて親から子供に質問してあげても良いですね。
英語の場合は、特に日本のことと比較した疑問を投げかけてみると良いです。
例えば、『「〇〇くん」の「くん」って、英語でなんて言うのかな?』のような質問です。
言語的差異だけでなく、文化的差異も感じられるとなお良いですね。
まとめ
この記事では英語学習を家庭で行うにあたって、「親が子供から英語の質問を受けた時にどのように対応すれば良いか」考えてきました。
英語を習得することだけをゴールにするのではなく、英語学習を通して疑問を感じたり、気づきを持ったり、考える力も一緒に伸ばしてあげられたら良いですね。
自分で感じた疑問を解決する瞬間が一番頭に残る知識ですので、結局は英語習得の近道になったりするものです。