英語を始めたばかりの子供に英作文をさせるとどうなる?その効果は?

英語の勉強をしている子供たちに「英作文を取り入れます」とお話しすると、驚くような表情をされる保護者の方が多くいらっしゃいます。

英作文というと、ハードルが高いと感じるようです。

もちろん、子供たちが取り組む英作文に難しい要求をするつもりはありません。

英語を書くことによる知識の定着、語彙の広がりと応用力、そして英語が書けるという楽しさと自信を付けてもらうために、英作文を積極的に取り入れることをお勧めしています。

こちらの記事では、私の英語教室で行っている英作文の様子と、ご家庭でも取り組みやすい英作文についてご紹介をしたいと思います。

英作文を始める前の準備

短文とはいえ英語で文章を書くので、アルファベットが書けることが前提になります。

完璧に書けなくても問題ありません。

お手本を見ながらでも、英単語を苦労しないで書ける程度のレベルであることが望ましいと感じます。

どの種類の勉強においても同様ですが、スキルが不十分なうちにレベルの高いことを要求してしまうと、子供たちは楽しんで勉強することができずに苦痛を感じてしまいがちです。

子供が英語の短文を書く準備ができているか、しっかりと確認してから取り組んでいただきたいと思います。

子供たちが楽しく取り組む英作文

ここでは、私の英語教室での英作文の様子と、ご家庭で英作文を取り入れる時のお勧めの方法をご紹介いたします。

英語教室で取り入れている英作文の様子

最初にチャレンジしたい英作文は自己紹介

英作文を始める時、最初に取り入れやすいのが自己紹介です。

自分の名前、年齢、男の子か女の子、好きな食べ物など、作文する内容には事欠きません。

ここでは主に「I am ~」や「I like ~」を使って英作文を行います。

とても単純な作文に思われるかもしれませんが、好きな野菜の英単語を知らなかったり、小学校1年生という言い方を知らなかったり、大人でも発見することはたくさんあります。

自分が作文した英語で自己紹介をし合うのも、とても楽しいアクティビティになるのでお勧めです。

Can を勉強したときの英作文の様子

例えば、can の使い方を勉強する時、併せて can not も勉強するので、2通りの使い方を覚えることになります。

どのような時に can または can not を使うのかを学んだらいろいろな形で練習をして、最後のまとめに英作文を取り入れます。

ここで、子供たちが使いやすい動詞を並べます。

それぞれの子供が使いたいと思う動詞を提供すると、子供たちは喜んで英作文を始めます。

例えば、ピアノが好きな子がいるなら「play the piano」のフレーズを用意し、計算が得意な子がいるなら「calculate(計算する)」を用意します。

この can の勉強の場合、よく子供たちが質問してくるのが「すごく早いってどう言うの?」「ちょっとだけできるって何て言うの?」「全然出来ないって言うには?」と、程度を表す言葉についてです。

そこで very well , well , a little , very fast などのフレーズを提供すると、さらに作文のレベルアップを図ることができます。

ご家庭でも取り組める英作文

ご家庭内にも英作文をする材料は山ほどあります。

例えば、リビングルームある家具を使って作文するのも良いと思います。

「This is my chair. It’s red. I like it very much.」のように、1つの物でも数種類の短文練習をすることができます。

もちろん、家具の名前だけ練習しても良いですし、色だけの練習でも良いです。

必要なのは、数個のフレーズと、気になる物の英単語だけ。

これだけでも、繰り返していくうちに語彙力が格段に上がり、英語力の向上が図れます。

まとめ

英作文を難しく考えるのではなく、無理なくできるフレーズから取り組んでいただければと思います。

日本語では簡単に思えるようやフレーズでも、英語となると「これは、どう言うのだろう?」と思うことが必ずと言っていいほど出てきます。

それは、語彙力や応用力を上げるためのチャンスです。

「子供にはまだこの英単語は難しい」と考えず、子供が興味を示した英単語はどんどん教えて、ぜひ幅広い単語に触れさせて、リアルな英語の世界を楽しませてあげましょう。

私の英語講師としての経験からも、例え単語が難しくても、子供は関心がある単語はすぐに覚えますし、実体験に沿った英語単語は、子供たちによく定着すると感じます。

ある程度の「材料」を用意したら、あとは子供が自由に取り組む様子を見守るのが良いでしょう。

多少間違えても、イチイチ修正や注意をしすぎないことも大切です。

身の回りの物を上手に使いながら、お子様と一緒に楽しんでいただけたらと思います。

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