英語教育が注目を浴びるようになり、自分の子供にも幼児の頃から英語を学ばせたいと思う保護者が増えています。
しかし親である自分の英語力が乏しく上手に英語を話せない場合、どうやって子供に英語を教えたらよいのか分からず悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、英語を話せない親が子供に英語を教える方法と絶対に守るべき注意点について紹介します。
子供の英語教室の選び方はどうすれば良い?英語の先生の選び方
子供に英語を教えるため、「幼児の早いうちから英語教室に通わせたい!」と考える親が年々増えています。
親が英語ができれば、自宅でひらがなを教えるのと同じ様に英語を教えることも出来ますが、そうでない場合は英語教室に通わせるのが主たる選択肢になるでしょう。
その際には、どのように英語教室を選ぶかが大切です。
子供が楽しく通えるように、ゲームなどを用いて教えてくれる教室は魅力がありますし、ディズニーなど誰もが好きな教材を用いている教室も楽しそうですよね。
しかし英会話スクールを選ぶ時には、「子供が楽しく通える場所」ということだけに重きを置いてはいけません。
子供に英語をしっかりと教えたいと思うのであれば、「子供を遊ばせてくれる」英語教室ではなく、「子供に英語を教えてくれる」英語教室を選ばなければいけないのです。
とはいってもまだ幼児なので、入門レベルの英語教育になりますので、難しいドリルなどは出来ません。
幼児の英語教育で注力したいポイントの1つは、ヒヤリングと発音です。
日本人が英語を喋るとき、大きな問題の1つが発音です。
英語には日本語にはない音が多く発音が違うため、なかなか綺麗な英語の発音を身につけることが出来ない人が多いです。
その一つの理由が、「9歳の壁」です。
言語学者によると、語学の音を聞き取り身につける事ができるようになる能力は、9歳頃から徐々に低下するため、大人になってから外国語を学ぼうとしても、なかなかネイティブと同じ様に発音が出来ないのです。
逆に、幼児の頃からネイティブの完璧な発音に触れさせれば、英語の発音をきちんと習得できる可能性が高くなります。
幼いうちは、英語の聞き取りと発音を教えるのが、その後の英語学習をスムーズにさせる鍵となります。
そのため、子供の英語教室を選ぶ場合は、ネイティブの先生か、帰国子女等で発音がネイティブ並に上手な先生を選ぶようにするのがコツです。
親は無理に英語を教えないこと!下手すると間違った発音を覚えてしまう
子供に英語を教えたいと思う気持ちが強いと、一生懸命子供に発音を聞かせたりなど、親が頑張ってしまうことがありますよね。
しかし、親がきれいに英語を話せない場合、無理矢理子供に英語を教えようとすると逆効果になることがあります。
親が日本語訛りの発音で子供に英語を教えてしまうと、子供はその訛った発音のまま英語を覚えてしまいます。
例えば、”apple”を日本語らしく「アップル」と発音して教えてしまうと、子供は「アップル」と覚えてしまうものなのです。
かといって、子供の英語の勉強は英会話スクールにお任せにして、親は無頓着というのでもいけません。
親が積極的に子供の英語学習に関わってこそ、子供は英語を覚えます。
親は、子供に英語を教えるのではなく、子供と一緒に学ぶつもりで英語に触れていくのが良いでしょう。
例えば子供と一緒に英語教室のテキストについているCDを聴いたり、一緒に発音練習をしたり、テキストを読んだり、歌を歌ったりすると、子供は楽しんで一緒に学んでくれるでしょう。
積極的に英語を聞かせよう!子供の吸収力はスポンジ並
子供は、大人では考えられないようなスピードで英語を吸収していきます。
まるでガンガン水を吸うスポンジ並みです。
そこで、子供が遊んでいる時などには、背景で英語の歌やストーリーを聞かせせて、積極的に英語に触れさせると良いでしょう。
大人が英語を勉強する場合には、聞き流しだけではあまり効果がありませんが、子供の場合は「聞き流し」でも大きな効果があるのです。
インターネットを利用すれば、簡単に英語の曲や朗読の音源を入手できます。
積極的に活用して、子供の吸収力を無駄にせず活用することが大切です。
子供の英語力でママ友間で競争しないで!比較して張り合わないこと
子供が英語に触れ、英単語を口にできるようになると、親にとっては嬉しいですよね。
そうなってくると気になるのが他の子供との優劣です。
ママ友の間では、親同士で「うちは子供に英語を勉強させている」「家ではピアノ習わせている」などとお稽古ごとが話題になることもあるでしょう。
そんな時、子供の英語学習がスムーズに言っていると、それ誇りに思うこともあるかもしれません。
しかし、子供の英語力はママ友同士の競争の道具ではありません。
例え自分の子供が他の子供たちよりも英語を話せたとしても、あるいは他の子供たちよりも話せなかったとしても、他の子供と比べるのは良い選択肢ではありません。
子供をべた褒めしない!子供の力は等身大で認めてあげよう
小学校の頃からは、徐々にべた褒めはやめていきましょう。
もちろん子供の力を認め、褒めてあげることが大切です。
しかし、子供を褒めすぎてしまうと子供は現状に満足してしまい、それ以上英語を勉強しなくなってしまう可能性があります。
特にほかの子供と比較して褒めてしまえば、子供は「自分のほうが出来る!」と得意になり、場合によっては周りの子供たちを馬鹿にすることを覚えてしまいます。
その上で「現状」に満足してしまえば、「井の中の蛙」となり勉強を怠け、気づいたら周りの子供たちに抜かされる、という状態を招いてしまうことになりかねません。
英語は、小学校や中学校、高校や大学と勉強を継続していかなければバイリンガルのような語学力は身につかないので、現状に満足してしまわないよう、褒めつつ、更に次の頂きを見せて、次のステージへ進むことを勧めねばなりません。
まとめ
英語ができない親が子供に英語を教える場合、一番良いのは自分で教えることではなく、キッズ向けの英語教室に通わせることです。
できるだけ早いうちから始める事が良いですし、その際には綺麗な英語の発音の習得を目指して、ネイティブの先生かネイティブ並に発音が良い先生を選ぶと良いでしょう。
並行して自宅では積極的に英語の音楽や朗読などを聞かせて、可能な限り子供を英語に触れさせていきましょう。
日本は英語を話せなくても生きていきますし、日本国内では少し英語が話せただけでやたらと賞賛されることがありますが、その状況に子供を満足させてはいけません。
自分の子供と周りの子供たちを比較するのではなく、自分の子供をバイリンガルにするつもりで、常に次のステップへ導いて上げましょう。