ハリーポッターシリーズのファンならば、『いつかハリーポッターの本を原書で読んでみたい!』と考える方も多いでしょう。
でもあの長い本を英語で読むとなると、『途中で挫折しないか?』とか、「自分の英語力で完読できるだろうか?』と不安に感じてしまうこともあるかもしれません。
そこでこの記事では、どのくらいの英語力があればハリーポッターシリーズの本を英語の原書で読めるのか、Lexile指数(レクサイル指数)を用いてご紹介します。
Lexile指数とは何か
Lexile指数(レクサイル指数)とは、「本の難易度」と「英語の読解力」を数値化された指標です。
『その本がどのくらい難しいのか?』『どのくらいの英語力が必要とされるのか?』を判断するためにとても便利な指数です。
指数(レベル)は、数字+Lで表されていて、数字が大きいほど、その本を完読するために必要とされる英語力が高くなります。
ハリーポッターシリーズのLexile指数
となると、ハリー・ポッターの英語原書のLexile指数(レクサイル指数)がどのくらいなのかが気になることでしょう。
ハリーポッターシリーズのLexile指数を調べてみると、下記のようになります。
Harry Potter and the Sorcerer’s Stone (Harry Potter 1)のLexile指数:880L
記念すべきハリー・ポッターシリーズの第1巻、『Harry Potter and the Sorcerer’s Stone (Harry Potter 1)』(邦題『ハリー・ポッターと賢者の石』)のLexile指数は880Lです。
ユニークなキャラクターや仲間達との勇気と信頼と友情の物語は、ここから始まる。
Harry Potter and the Chamber of Secrets (Harry Potter 2)のLexile指数:940L
ハリー・ポッターシリーズの第2作目『Harry Potter and the Chamber of Secrets (Harry Potter 2)』(邦題『ハリー・ポッターと秘密の部屋』)のLexile指数は940Lです。
1作目より求められる英語力も高くなっています。ハリー・ポッター自身もホグワーツ魔法魔術学校で2年生となり、読者にもより高い英語力が求められるようになっています。
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (Harry Potter 3)のLexile指数:880L
ハリー・ポッターシリーズの第3作目『Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (Harry Potter 3)』(邦題『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』)のLexile指数は880Lです。
ハリー・ポッターはホグワーツ魔法魔術学校で3年生に進級していますが、求められる英語力は1作目の『Harry Potter and the Sorcerer’s Stone (Harry Potter 1)』と同様に880Lで大丈夫です。
Harry Potter and the Goblet of Fire (Harry Potter 4)のLexile指数:880L
ハリー・ポッターシリーズの第4作目『Harry Potter and the Goblet of Fire (Harry Potter 4)』(邦題『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』)のLexile指数は880Lです。
ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校での進級に合わせて本の内容が難しくなっているわけではないようです。
Harry Potter and the Order of the Phoenix (Harry Potter 5)のLexile指数:950L
ハリー・ポッターシリーズの第5作目『Harry Potter and the Order of the Phoenix (Harry Potter 5)』(邦題『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』)のLexile指数は950Lです。
ハリー・ポッターのホグワーツ魔法魔術学校で5年生になって大人びいてきていて、本の内容もちょっと難しくなっています。
Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6)のLexile指数:920L
ハリー・ポッターシリーズの第6作目『Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6)』(邦題『ハリー・ポッターと謎のプリンス』)のLexile指数は920Lです。
ハリー・ポッターシリーズの物語もいよいよクライマックスに近づいて来ています。
Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)のLexile指数:880L
ハリー・ポッターシリーズの第7作目(最終作)『Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)』(邦題『ハリー・ポッターと死の秘宝』)のLexile指数は880Lです。
長かったハリー・ポッターシリーズの物語もついに終焉を迎えます。
もうこれでハリポタシリーズが読めないのか、と思うと残念な気持ちになった読者も多かったのではないでしょうか。
上記の通り、ハリポタシリーズの本を英語の原書で読む場合、難易度を示すLexile指数は880L~950Lになります。
880L~950LのLexile指数は、アメリカの小学生のレベルで言うと小学4年生にはちょっと難しくて、小学5年生に丁度良い水準になります。
自分のLexile指数を確認する方法
自分のLexile指数がどのくらいなのかを確認する方法としては、英検を基準にして考えるのが簡単です。
英検の各級のリーディング問題の難易度から各級がどの程度のLexile指数に当たるかを算出した報告があり、下記のとおりになります。(出典:Lexile® Measurement of Tests: EIKEN & Test of English for Academic Purposes )
英検 | Lexile指数 |
英検1級 | 1,320~1,340L |
英検準1級 | 1,180L |
英検2級 | 1,020L |
英検準2級 | 740L |
英検3級 | 570L |
英検4級 | 510L |
英検5級 | 300~380L |
この表で確認すると、ハリーポッターシリーズの本を原書で読むためには、Lexile指数が880前後必要になるので、英検2級に合格できるくらいの実力が必要になることになります。
英検2級というと、高校卒業レベルになりますので、きっちり高校生を卒業するまで英語の勉強を知てきた方であれば、ハリー・ポッターシリーズを原書で読むことに挑戦できそうですね!
ちなみに、ハリー・ポッターシリーズの原書読破に挑戦するのであれば、1冊ずつ購入するよりも、全巻セットで購入するほうがお得です。
なお、自分のLexile指数から、自分のレベルに合った英語の本を選ぶためには、Amazonの「英語難易度別リーディングガイド」を利用するのが便利です。