高校生の子供に海外に英語留学させる時に絶対に守るべき注意点

英語教育の必要性が謳われるようになり、子供を海外留学に行かせたいと思う親も多いのではないでしょうか。

しかし、大切な子供が1人で長期間に渡り海外に行くというのは、親にとっても心配ですよね。

ここでは子供が高校で留学をする前提で、その子供が語学力を上げるために親としてできる事を紹介します。

「友達はできて当然」という姿勢を持たせる

留学を斡旋している事務所の中には、留学の経験者を呼び、これから留学に行く高校生に対して留学生活がどのようなものだったのかイメージしやすいように、体験談を話してもらう機会を設けることがあります。

留学経験者の体験談の中には「しばらく友達ができなくても無理は無い」「友達ができなくても諦めずに頑張ろう」といったコメントがあることがあります。

しかし、これを鵜呑みにしてはいけません。

例えば1年間留学する場合、2ヶ月も3ヶ月も友達ができなかったら寂しいし、時間がもったいないですよね。

そのため子供が「留学経験者の中には友達ができなかったん人もいるのだから仕方ない」などと諦めてネガティブ思考にならないように注意しましょう。親としては、「きっと現地でも友達はできるから大丈夫!」と、自分の子供がネガティブな経験談に強く影響されないようにアドバイスし、早く友達を作れるように、励ますことが大切です。

留学先でのボーイフレンドやガールフレンドについて腹を割って話をする

留学に行くと、現地でボーイフレンドやガールフレンドができるという人も珍しくはありません。

特にアメリカなどではプロムを筆頭にダンスパーティーがありますし、ボーイフレンドやガールフレンドと一緒にダンスパーティーに行くということにステータスを感じるのが思春期の子供として自然なことです。

しかし、高校生で留学をしているときにボーイフレンドやガールフレンドができてしまうと、常に恋人とばかり時間を過ごしてしまい、他の友人と過ごす時間が極端に少なくなってしまう可能性があります。

留学で得られるものは英語力のみならず、その時に出会った友人ネットワークもそうです。

友人ネットワークは帰国して時が経ても維持しやすいですが、残念ながら恋人と遠距離恋愛を継続させて成熟(=結婚)できる留学生は皆無に等しいです。

貴重な留学生活を恋人との甘い時間で彩ることができると、本人はとても楽しいでしょう。

しかし総括的に長い目で見ると、恋人とばかり時間を過ごすのは得策ではありません。

留学を斡旋している事務所の中には、ボーイフレンドやガールフレンドという特定の相手を作ることを禁止している場合もあります。

筆者は「留学中は恋愛禁止」と、恋愛自体を制限する必要があるとは考えませんが、せっかくの1年間という期間を有意義に使うためにも、ボーイフレンドやガールフレンドについてどうするか、子供と話し合っておくと良いでしょう。

留学を始めたばかりの時は敢えて頻繁に連絡を取り合わない

最近ではインターネットが普及したことにより、違う国にいる者同士も簡単に連絡が取れるようになりました。

しかし、その一方で留学に行った子供と親が頻繁に連絡を取り合ってしまい、トラブルを起こしてしまうケースも増えています。

留学先では子供は不安でいっぱいでしょうし、海外での慣れない生活のため、ホストファミリーや寮の友達に対して、ちょっとしたことで不満や苛立ちを感じてしまう人もいるでしょう。

しかしだからといってすぐに日本にいる家族に連絡をして愚痴を聞きすぎるのも考えものです。

子供の愚痴を真に受けて、親が留学斡旋事務所に連絡を入れた場合、そこから現地のコーディネーターに連絡が行き、ホストファミリーとトラブルになってしまうことがあるためです。

留学経験を機に子供に自立心を強く持たせ、留学生活を楽しませるためには、特に留学をして間もない頃は、親と頻繁に連絡を取り合う事を避けさせるとのも良いでしょう。

また、最近はSNSなどで日本の友達とも簡単に連絡したり話をすることもできます。

留学しても現地の友人と会話するのではなく、SNSで日本の友人とばかりコミュニケーションしてたのではもったいないです。

留学中はSNSをどうするか、ということについて話し合っても良いかもしれません。

ホストファミリーの文句は決してSNSに書かせないこと!

同じくSNSに関してですが、近年はホストファミリーに関する文句をSNSに書いてしまい、ホストファミリーにばれてしまってトラブルになる、というケースも指摘されています。

ホストファミリーは英語しか話せないからと日本語で文句を書いてしまい、それがトラブルを招いてしまうのです。

確かに、生活習慣や考え方などが異なり、ホームステイ先での生活を窮屈に感じることもあるかもしれません。

しかし、ホストファミリーは保護者の代わりに留学生を受け入れてくれるわけですから、ある程度ホストファミリーのルールに従うということが大切なのです。

どうしても我慢できない不満がある場合には、現地のコーディネーターなど、相談相手として適任の人に話を聞いてもらうように、よく話しておきましょう。

子供には、SNSなどに悪口を書いても、決して状況は改善しないことを肝に銘じるように、言い聞かせることが重要です。

普段から家族と過ごす時間を増やしておく

留学中にホームステイをする場合、ホストファミリーとトラブルになるケースの1つに、留学生がホストファミリーから必要とされていないような感覚に陥ってしまう、ということがあります。

例えば、留学に行ったばかりの時はまだ英語に自信がなく、ホストファミリーと十分に会話をすることができないこともあるでしょう。

リビングルームにいても、ホストファミリーと話をすることができず、何となく気まずい雰囲気になってしまって、ついつい自分の部屋に引きこもってしまう留学生も多くいます。

その結果、ホストファミリーも気を遣って留学生に話しかけることがなくなってしまい、留学生とホストファミリーとの距離が開いてしまうということがあるのです。

しかし、考えてみてください。

そもそも高校生の中には、日本でも家庭においてもリビングルームで家族と話をするということが滅多にない、という人もいるのではないでしょうか。

実の家族とさえ話をすることに慣れていない場合、ホストファミリーと話をするのはなかなかできることではありません。

ホームステイ先での生活を潤滑にさせるためには、日本でも普段から家族で話をすることに慣れさせておく必要があるのです。

まとめ

子供を異国に1人で滞在させることについて大きな不安を覚える保護者も多いことでしょう。

特に現地での子供の交友関係については気が気でないかもしれません。

しかし、親の過度な干渉は子供の自立心を妨げるばかりか、留学先での生活を悪化させる可能性がありますので、出発前によく話し合うのが良いでしょう。

また、留学中は、例え生活に不満があったとしても、そういった不満をSNSでぶちまけないように耳にタコができるくらい念押しておきましょう。

ホームステイ先のホストファミリーは親の代わりですから、良好な関係を築くことができるように最大限の注意と努力をするべきです。

自分の心の持ちようでいくらでも有意義にすることができますし、逆に無意味にすることも可能なのが海外留学です。

子供の海外留学を有益なものにするために、この記事がお子様と話し合うきっかけになれば幸いです。

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