英語を学習していると,スラング(俗語)や長い語句を短縮して表した形の単語に出会うことがあります。
これらの表現は普通にコミュニケーションを取るためにはあまり必要ないかもしれませんが,覚えておくとネイティブと会話をする上でより親密になれるかもしれません。
スラング(俗語)や短縮形などの口語英語は、知っていると使いこなしている感があり、憧れをもつ学習者も多くいるでしょう。
今回はその口語英語の学び方についてまとめていきます。
スラングはたくさんありすぎて全部覚えるのは困難
母国語である日本語でも「マジで」や「ビビる」をはじめとしたたくさんのスラングがあり,まだ知らないものも多くあると思います。
英語でもそのように数えきれないほどのスラングがあり,日々新しいものが生まれ,使い古されたものはすたれていくのです。
日本でも「ポチる」など生き残っているものもあれば「ナウい」などもはや使えない語も多くあります。
その言語の移り変わりはその言語圏で生活していないとついていけず,座学ですべて学ぶのは非常に困難です。
まずはよく使われているスラングを覚えましょう
したがってすべて覚えようとするのではなく,実際に生活の中で使われているスラングを覚えておくと,英語を使い慣れている感がでてよいでしょう。
例えば「素晴らしい!」は“Awesome!”と言い,これは頻繁に使われているうえに意味もわかりやすいので覚えておくとよいでしょう。
“Whatever.”は「なんでもいいよ」という意味でこれもよく使われます。
“Piece of cake”が「とても簡単(朝飯前)だ」を意味することもよく知られており、学校で教えられているところもあるかもしれません。
これら有名なスラングはインターネットで簡単に検索できますので学習しやすいでしょう。
スラングに限っては辞書を使って調べるよりも現代使われているものをヒットしやすいインターネットのほうが新鮮度が高いのでおすすめです。
よく使う語句や長い表現はよく短縮される
学校でも短縮形を習ったことがあると思います。
that isをアポストロフィを使ってthat’sとしたりするあれです。
そのレベルの短縮形はむしろ短縮していない形のものよりも頻繁に使われますので必ず押さえておきましょう。
また,be going toはgonna,want toはwannaとよく短縮されます。
これもカジュアルな場面では本当によく使われるので,自分は使わないにしても理解できるようにしておくとコミュニケーションの際に役立つでしょう。
長い表現を短くするタイプの短縮形
日本語で「なるべく早く」はたまに「なるはや」と言われたりしますよね。
最近では外来語ですが,「ポリティカルコレクトネス」が「ポリコレ」と省略されることも耳にすると思います。
英語でもこのような省略はよく起こります。
as soon as possible「出来るだけ早く」はその頭文字をとってASAPと省略されます。
このほかにもよく使われる表現でも長いものについては頭文字をとって省略されることがよくあります。
What’s up?「どうしたの?」がSup?と短縮されたりするような短縮もありますが,このようにどちらかというとスラングのような短縮もあります。
メールなどで若者に使われる短縮形
口に出さずに打ち込んだりする必要のあるメールなどでは,発音をもとにした短縮形がよく使われます。
例えば,beforeはB4と短縮されたり,greatはg8となります。
もはや暗号のような短縮形もありますが,主には発音がもとになっていますので,発音してみたらわかることがよくあるでしょう。
PHSや携帯電話ではいかに打ち込む手間を省くかということが重要だったかうかがい知れます。
このような文化はスマートフォン全盛の今でも残っています。
スラングも短縮形もフォーマルな場では使われない
これらのスラングや短縮形は日常生活のカジュアルな場面で使うとなかなかこなれた感を出せてよいかもしれませんが,カジュアルな場面で使ってこそその良さが出ます。
フォーマルな場面、例えばビジネスの交渉の場や上司に話す場合にスラングや一部の短縮系を使うと無教養な印象を与えてしまいます。
日本でも取引先に「マジやばいっす」などと言ってはいけないのと同様です。
フォーマルな場ではなるべく伝統的な通常の正しい英語を使用しておいたほうが無難です。
まずはスラングも訛りもないものを学ぶために学校教育では共通して同じ英語が教えられています。
そういう意味では、ビジネスパーソンにとってはスラングや短縮系を一生懸命覚えるよりは通常の語彙力を増やす方向に向かった方が建設的という考え方もできます。
まとめ
この記事では英語圏でよく使われるスラングや短縮系についてまとめてきました。
どちらも調べてみると数え切れないほど多くの種類がありますので、残念ながら全部覚えるのは不可能に近いです。
実際に英語圏の環境に住んでみないとわからないこともありますが、だからこそ使いこなせるとかっこいいと思われることができるでしょう。
使う場面を間違えなければ英語の奥深さを知ることのできる一側面でもありますので、出会うことがあったら積極的に調べて身につけていきましょう。