3歳から5歳までの、幼稚園や保育園に通う幼児に英語を教えるのは至難の業です。
「教え方」に工夫が必要なのは言うまでもありませんが、幼児の関心や興味が引けるかどうかは使う教材によっても大きく変わります。
この記事では、子供に英語を教えている英語教師の私が、実際に幼稚園児の英語のクラスで使用しているイチオシのテキストをご紹介します。
市販の物でもテキストはたくさんあり、好みも分かれるものですが、選択肢の1つとしてご参考にしていただければ幸いです。
School Zone社のBIG Alphabetは子供のアルファベット学習に最適
School Zone社が出版している『BIG Alphabet』は、対象年齢が3才~5才となっており、幼稚園年少から年長頃まで使える幼児向けの英語テキストです。
School Zone社は幼児向けの学習テキストを数多く出版しているのですが、その中でも、子供に初めて英語を教える時に使うテキストとして一番おすすめなのが、『BIG Alphabet』です。
『BIG Alphabet』は、そのタイトルの通り、アルファベットを覚えるためのテキストです。
私自身、自分が英語教室で幼児にアルファベットの練習させる時には、『BIG Alphabet』をテキストとして使用しています。
絵柄が可愛く、子供が親しみやすいだけではなく、反復してアルファベット練習をすることができるの工夫も施されているので、勉強ツールとしても最適です。
では、『BIG Alphabet』の特徴を具体的に挙げながらご紹介していきます。
幼稚園児が楽しみながら英語を学べるカラフルなテキスト
このテキストは約320ページにもなり、厚みではトップクラス。
大型の本屋さんでもよく取り扱われていますし、ネット購入もできるので手に入れやすいテキストです。
値段は1,600円~2,000円程度しますが、幼稚園の3年間は1冊でも十分というくらいのボリュームがあるので、コストパフォーマンスに優れています。
この価格でオールカラーであることに加え、子供が親しみやすい可愛らしいイラストで溢れているので、子供に「次はどんなページなのかな!?」と、ワクワクさせるため、関心を引きやすいのが特徴です。
幼稚園児がアルファベットを書く前に大切なのは運筆の習得練習!
『BIG Alphabet』のテキストの最初の方は、絵と絵を線で結ぶ点繋ぎや、迷路などの運筆練習のページがあります。
幼稚園児の中には、まだ線も上手に書けない子もいますが、この最初のページできちんと線を書く練習ができる構造になっています。
保護者の方は、この最初のページで子供がきちんと線を書けるかの確認をしましょう。
まだまっすぐな線をきれいに書けなかったり、筆圧が弱すぎて線がフニャフニャしているような場合は、必要に応じて『くもんのすくすくノート はじめてのえんぴつ』などで運筆練習を積ませてから、アルファベットを書く練習に入ることをお勧めします。
しっかりと線を書くことができるようになってきたら、次の段階に進めるサインです。
アルファベットの大文字小文字を反復して練習
アルファベットの練習ページは見開きで1文字になっています。
まずは大文字のA~Zまでを練習して、その後で小文字に入ります。
アルファベットをなぞって書いたり、絵の中から指定のアルファベットを探したり、同じアルファベットで始まる単語を練習したりします。
ページごとにアクティビティが変わるので飽きません。
また、前に覚えたアルファベットが繰り返して出てくるので、反復練習も十分に行えます。
小文字の練習が始まると、同じアルファベットの大文字と小文字を線で繋ぎ合わせるなど、大小の組み合わせを覚えるステップが入ります。
子供には小文字のほうが難しいので書くスペースも若干多く用意されていますが、幼稚園児が学ぶ練習量としては無理なく程よいと感じます。
子供が楽しく英語に触れられるページが満載
文字練習だけではなく、色塗りや dots to dots(点繋ぎ)、絵探しのページなど幼稚園児が楽しく英語に触れられるページもたくさん用意されています。
「A=yellow」「B=red」という指定で色を塗るとイラストが出てくるページは、クレヨンを奪い合いながら楽しんで取り組む姿が見られます。
また、dots to dots(線繋ぎ)は、最初は「A-N」まで、次の段階は「A-U」までという具合に、徐々に増えていくようになっているのも扱いやすいポイントです。
文字練習だけでは飽きてしまう子供たちにお楽しみページの宿題を出すと、その新鮮さから喜んで取り組んできてくれます。
このようなお楽しみページがたくさん用意されているので、幼稚園児と楽しく勉強するのにお勧めのテキストになります。
School Zone社は幼児、子供向けの学習テキストを数多く出版していて種類も豊富です。
それぞれ表紙に対象年齢が書かれているので選びやすく、アルファベットの練習以外にも、数字を意識して作られたテキストなどもあります。
子供の好みや練習させたいものに合わせて色々揃えておけば、子供が飽きた時に別のテキストに変えるができるので良いでしょう。
まとめ
私が英語のクラスで実際に愛用している『BIG Alphabet』は、ご家庭でのアルファベットの練習にも最適です。
幼児~小学生低学年頃までの間は、英語の勉強をするというよりも、アルファベットに慣れ親しんで、楽しんでもらうことが何より大事です。
そのためには、ゆっくりと成果を見守る環境を作り、子供が自ら継続して勉強したいと思えるような楽しいテキストを選びたいものです。
幼児向けの良い英語テキストを選ぶのは、知らないとなかなか難しく一苦労かと思いますので、この記事でご紹介した子供向け英語教材が少しでもご参考になれば幸いです。